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2016/07/24
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静岡県のとある公的病院グループの本部(医師採用窓口)から医師をどうしても採用したいので力を貸して欲しいとのご連絡をいただいたという話を前回コラムで書いた。 そこで改めて静岡県の医師需給状況を確認したいと思い、本コラムで静岡県の2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していきたい。
先ず1回目の今回は、県庁所在地・静岡市を中心とする「静岡医療圏」から見ていこう。 圏域内には29病院が存在。このうち公立病院が5病院(県立3病院、市立2病院)あり、県立総合病院、静岡市立静岡病院、静岡市立清水病院が一般病床500床規模の基幹病院で、 次いで、静岡赤十字病院、静岡済生会総合病院、JA静岡厚生連・静岡厚生病院、JA静岡厚生連・清水厚生病院、JCHO桜ケ丘病院などが圏域の急性期医療の中核施設となっている。 精神科領域は県立こころの医療センターが、そして小児の高度専門医療と周産期領域は県立こども病院が中心的な施設となっている。
2次救急は上述した病院のうち、県立こころの医療センターを除く8病院の病院群輪番制で、当番体制は静岡地域(葵区、駿河区)及び清水地域(清水区)の2エリアで、それぞれ内科・外科・小児科の各1病院体制を採っているが、小児科は医師不足により静岡市全体(葵区、駿河区、清水区)で1病院の体制となっている。 また、内科及び外科についても清水地域(清水区)が医師不足により当番を組めない日があり、その皺寄せで葵区、駿河区の参加病院への負担が大きくなっている。
3次救急は救命救急センターである県立総合病院、静岡赤十字病院、静岡済生会総合病院の3病院が担っている。
県庁所在地・静岡市を中心とした圏域だけに静岡県の中では浜松医大のある西部医療圏に次いで、この「静岡医療圏」は病院・医師の両面で質・量ともに充実した圏域であるが、それでも静岡市清水区(旧・清水市)地域は各科の医師が不足している状況である。 静岡市と言っても一括りにする事が出来ない状況なのである。 駿府城下を基盤に商業都市として発展してきた旧静岡市と、港湾都市の旧清水市が合併して現在の静岡市となっている。 駿府城は徳川家康公が築城し、江戸時代に入ってからはここ駿府城から「大御所」として江戸を後見したという由緒ある城下町が静岡なのである。
一方、清水は「清水次郎長」でよく知られる街。明治維新期の1868年(明治元年)、戊辰戦争の際、ここ清水港に補修のため停泊中だった旧幕府軍の咸臨丸が官軍の攻撃を受け旧幕乗組員は全員死亡、遺体が清水港に浮かぶが官軍を恐れ誰も手を付けられず、これを清水次郎長が「死ねば仏。死者に官軍も賊軍も無い」と言って遺体を引き上げ手厚く葬ったという逸話が残るのがここ清水である。 静岡県域の中でも特に清水地域は医師を募集するニーズが強く、転職を考える医師にとっては好待遇での入職チャンスがあり狙い目と言って良いかもしれない。
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次回以降も、静岡県の他の2次医療圏の医師需給の状況を見ていきたい。
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著者:三木正孝
医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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