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医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(賀茂医療圏)

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(賀茂医療圏)

静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの最終回。

2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で、現状を2次医療圏別に紹介している。

今回は伊豆半島の南部を占め1市5町(下田市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、 西伊豆町)で構成される「賀茂医療圏」を見ていきたい。

賀茂医療圏について

伊豆のリゾート地として全国的に知られる地名もあり訪れた事のある人も多いかもしれない。
さて、この「賀茂医療圏」、静岡県の2次医療圏の中で人口が最少(約7万人)で高齢化率は38.7%と静岡県内で最も高齢化が進展している医療圏となっている。

人口が少ない「賀茂医療圏」であるが病院は9病院あり、人口当たりの病床数(一般病床、療養病床)は、県平均の約1.5倍と最も多い。しかし、病床数の半分ほどを療養病床が占めており、療養病床の割合が最も多い医療圏という側面がある。

一般病床を有する病院はそのうちの4病院で、東伊豆、南伊豆、西伊豆のそれぞれの地区をカバーしている。精神病床を有する病院は2病院となっている。

「賀茂医療圏」には第3次救急医療を担う「救命救急センター」が無く、重症患者は「駿東田方医療圏」の順天堂大学医学部附属静岡病院などに搬送されるケースが多いようだ。
救急車での搬送は、道路アクセスが厳しく(距離があり、観光シーズンは交通渋滞、冬季の路面凍結など)、搬送条件は良いとは言えない。

「賀茂医療圏」の医師数は人口10万人当たり県平均186.5人に対して133.8人(71.7%)と大きく下回っており、医師不足は深刻な状況と言えるだろうが、下記のようにこの地域の主要病院は新しくリニューアルされるなど明るい話題もあり、伊豆での地域医療に意欲のある医師には是非入職をご検討いただきたい。

■ 賀茂医療圏の主要な病院

    伊豆今井浜病院(106床、静岡県賀茂郡河津町)

H24開院、今年は新病棟を建設した地域医療振興協会の病院。
医師を募集中の診療科目:整形外科、回復期リハ専従医師、診療科にかかわらず地域医療に意欲のある医師を募集。

    医療法人社団康心会 伊豆東部総合病院(160床、静岡県賀茂郡東伊豆町)

来年6月に新病院が完成し新規オープン予定。
医師を募集中の診療科目:内科系医師(循環器、消化器、呼吸器)、外科、脳神経外科、眼科、内視鏡医師、当直医師(常勤、非常勤とも歓迎) 診療科にかかわらず地域医療に興味のある医師、マリンスポーツに関心のある医師大歓迎。

静岡県 賀茂医療圏で転職をお考えの医師の方へ

仕事の後は温泉に入り、美味しい食べ物、美味しいお酒を。休日はサーフィン、スキューバダイビング、釣りなどのマリンスポーツ、その他、パラグライダー、ゴルフなど多数の娯楽がある。

そんな伊豆稲取で一緒に仕事をしませんか?という事で個人的にはなかなかに魅力的な生活環境と感じるのだが如何だろうか。

毎年2月上旬から咲き始め3月上旬までの約1ヶ月に亘り人々を楽しませてくれる早咲きの桜「河津桜」でも有名なエリアである。 以上が静岡県・賀茂2次医療圏の概況であるが、これで静岡県の2次医療圏・全8圏域の概況を駆け足で見てきたので、今日で一旦このシリーズは終了という事にしたい。

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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(熱海伊東医療圏)

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(熱海伊東医療圏)

静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの7回目。
2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で、現状を2次医療圏別に紹介している。

今回は熱海市、伊東市の2市で構成される「熱海伊東医療圏」を見ていきたい。

熱海伊東医療圏について

「熱海伊東医療圏」は静岡県の2次医療圏の中で面積が最小であり、人口も約11万人と少なく下から2番目、少子高齢化が進み高齢化率が県内でも高い医療圏となっている。
ちなみに人口が最も少ないのは伊豆半島南部の「賀茂医療圏」で人口約7万人である。 「熱海伊東医療圏」には7病院があり、病床数200床以上の病院は下記2病院のみである。

    国際医療福祉大学熱海病院
    伊東市民病院

また、圏域内には、かかりつけ医等への支援を通じて地域で必要な医療の確保・病診連携を推進する中核となる地域医療支援病院が無い。 住民が入院する際には圏域外への流出が多く、特に「駿東田方医療圏」へと流出している。 一方、圏域内の病院に入院している圏域外の患者の割合は3割程だが県外の入院患者が 約2割を占めている(神奈川県と隣接しており気候が温暖な温泉地ゆえだろうか)。

熱海伊東医療圏の2次救急医療圏について

2次救急医療圏は熱海医療圏(熱海市)と伊東医療圏(伊東市)に分かれている。
熱海市における初期及び2次救急医療は、3病院が参加する病院群輪番制により運営されており、伊東市における初期救急医療は、市から委託を受けた伊東市医師会が運営する夜間救急センターにより行われ、2次救急医療は、伊東市民病院が担っている。

圏域内には3次救急医療を担う「救命救急センター」が無く、重症患者は「駿東田方医療圏」の救命救急センターに搬送されている。
熱海伊東は伊豆半島の入口に位置するリゾート地であり観光シーズンは伊豆の東海岸を南北に走る国道135号線の交通渋滞や伊豆スカイラインの冬期凍結など救急車での搬送条件はよくない。

また、へき地医療として、熱海市初島が離島振興法に基づく「離島」としてへき地医療対策の対象地域となっており、初島診療所(熱海市が開設)に医師が週2回診療に赴いている。急患発生時には船かドクターヘリで対応しているものの、夜間や荒天時の対応が課題となっている。

「熱海伊東医療圏」の医師数は242人(うち病院勤務医数151人)、人口10万対比で221.8人と全国平均の97.9%で、静岡県の平均を上回るも、診療科偏在、高齢化などの問題を抱えている。
医師数の充足度では数字を見る限り、西部圏域(浜松市・湖西市)に次いで静岡県内全8圏域中の2番目で、県庁所在地の静岡市を擁する静岡圏域よりも高くなっている(平成24年12月31日現在、厚生労働省調査より)。

「熱海伊東医療圏」は地域性として、他圏域よりも少子高齢化が進んでおり、喫煙率の高さやがん検診受診率の低さなども問題点として指摘されているようである。 以上、静岡県・熱海伊東2次医療圏の概況を簡単に見てきたが、この圏域で医師として働きたいという先生がいればまずは気軽にご相談をいただきたい。

医師転職コンシェルジュへのご相談・ご質問はこちら 次回以降も、静岡県の他の2次医療圏の医師需給状況を俯瞰する内容でコラムを続けたい。

次回も、静岡県の他の2次医療圏の医師需給状況を俯瞰する内容でコラムを続けたい。

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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(駿東田方医療圏)

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静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの6回目。

2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で初回は静岡市を中心とする「静岡医療圏」の概況を、2回目は静岡県西部の中心都市・浜松市と湖西市の2市で構成される「西部医療圏」を、3回目は「中東遠医療圏」を、4回目は「志太榛原医療圏」を、そして前回5回目は「富士医療圏」をコラムでお届けした。

今回は伊豆市、沼津市、三島市、御殿場市、裾野市、伊豆の国市、函南町(かんなみちょう)、清水町、長泉町、小山町の6市4町で構成される「駿東田方(すんとうたがた)医療圏」を見ていきたい。

駿東田方医療圏について

「駿東田方医療圏」は人口約66万人を抱え、静岡県の中では比較的大きな医療圏であり、「西部医療圏(浜松市など)」約85万人、「静岡医療圏(静岡市)」約71万人に次ぐ静岡県内第3位の人口規模の医療圏(面積も西部、静岡に次いで第3位)となっている。

そして前回の「富士医療圏」同様に霊峰富士を仰ぎ見つつ、駿河湾の海の幸に恵まれ、伊豆半島の付け根から東は神奈川県に隣接する広い範囲をカバーする静岡県東部の中心的な医療圏である。 この圏域内には48病院があり、うち500床以上(一般・療養)の病院は下記3病院となっている。

■ 500床以上の病院

    県立静岡がんセンター
    沼津市立病院
    順天堂大学医学部附属静岡病院

県立静岡がんセンター(平成25年の運用開始)は国から高度先端医療等を行う「特定機能病院」に認定されている病院である。 そして、200床以上500床未満の病院は下記の5病院がある。

■ 200床以上500床未満の病院

    静岡医療センター
    聖隷沼津病院
    JA静岡厚生連 リハビリテーション中伊豆温泉病院
    フジ虎ノ門整形外科病院

・(調べていたのだが、あと1病院はどこか見付けられなかった・・・)

「駿東田方医療圏」の医療機関に従事する医師数は1,362人(人口10万人当たり204.0 人)。
全国平均の237.8人よりは少なく、静岡県平均の193.9 人よりはやや多い医師数となっている。

しかし、がん医療に特化し静岡県全体をカバーしている静岡がんセンターの勤務医数を除外すると県平均を下回る数字になり、必ずしも医師数が充分とは言えない実態も見えてくる。 医師数の充足度では西部圏域(浜松)、熱海伊東圏域、静岡圏域に次いで静岡県内全8圏域中の4番目といった辺りのようだ(平成24年12月31日現在、厚生労働省調査より)。

この圏域の中心都市は人口規模から見て、沼津市(人口約20万人)と言えると思うが、隣の三島市(人口約11万人)は昔から沼津市への対抗意識が強いと言われており、JCHO三島総合病院(旧・三島社会保険病院)をはじめとした医療資源の整備(周産期センター業務開始計画など)でもその辺りの色が出ているとの話も聞く。

静岡県東部の産科救急は沼津市立病院と順天堂大学医学部附属静岡病院(伊豆の国市)にこれまで頼ってきたので、JCHO三島総合病院の周産期センター開設を目指してその負担軽減を図りたいとしているが、全国的な産婦人科医不足(という使い古されたキーワード)もあり、ここでも産婦人科医や小児科医の確保はなかなか大変なようだ。

H27年10月の診療開始を目指していたが、医師の確保が思うように進まず、今年3月に約半年遅れで取り敢えずのスタートとなった(産婦人科の常勤医1名、非常勤医2名の体制で、2次周産期医療機関としての運用目処は立たないまま)。

全国的に常勤医師を確保できていない事が少なくない現状

本日、病院のHPを見てみたのだが、婦人科(非常勤医師)など他科の記載はあるものの、産科(周産期)は外来診察表に月~金まで診療と記載があるだけで医師名や詳しい情報を見付ける事はできなかった。
早産、未熟児などを診る小児科医は一人も確保できず、常勤の小児科医、産婦人科医の確保、増員を今後も進めたいとしているが、2次周産期医療機関としての運用計画は事実上暗礁に乗り上げているというのが実態なのだろう。

この駿東田方に限らず、個別に地域の事情を見ていくと、政治家の公約による医療整備計画や地域のニーズを受けて、行政からの補助金などを原資の一部にして立派な病院が新たに建設されたり、複数の公立病院を統合して新しい基幹病院が生まれたりといった事がよくあるが、問題は常勤医師を思うように確保できていないケースが全国的に少なくない事である。

激務が予想されるような人員計画では当然応募してくる医師は殆どおらず、ここで働きたいと医師に感じてもらえるような環境整備、無理のない人員計画(これがとても重要)、そして相応の待遇なくしては医師の安定的・長期的な確保は容易では無いという事だろう。

この圏域の医師の分布を御殿場市(人口約9万人)、伊豆の国市(人口約5万人)、長泉町(人口約4万人)なども含め見てみると、沼津市(356人)、三島市(160人)の他、御殿場市(111人)、そして、順天堂大学医学部附属静岡病院が立地する伊豆の国市(251人)、静岡がんセンターが立地する長泉町(230人)などが当然の事ながら医師数が多くなっている。

以上、静岡県・駿東田方2次医療圏の概況を簡単に見てきたが、この圏域で医師として働きたいという先生がいればまずは気軽にご相談をいただきたい。

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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(富士医療圏)

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(富士医療圏)

静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの5回目。

2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で初回は静岡市を中心とする「静岡医療圏」の概況を、2回目は静岡県西部の中心都市・浜松市と湖西市の2市で構成される「西部医療圏」を、3回目は「中東遠医療圏」を、そして前回4回目は「志太榛原医療圏」をコラムでお届けした。

今回は富士市、富士宮市、芝川町、富士川町の2市2町で構成される「富士医療圏」を見ていきたい。 「富士医療圏」は正に霊峰富士を仰ぎ見る静岡県側のお膝元と言える地域であるが、この圏域内には19病院があり、うち200床以上ある公立病院は下記3病院となっている。

■ 200床以上の公立病院

    富士市立中央病院
    富士宮市立病院
    共立蒲原総合病院

静岡県の富士医療圏について

「富士医療圏」の医療機関に従事する医師数は521人(人口10万人当たり135.4 人)。 全国平均の237.8人、静岡県平均の193.9 人と比較しても医師が特に少ない地域のひとつである(平成24年12月31日現在、厚生労働省調査)。

医師不足により中核病院ですら診療体制を縮小せざるを得なくなっている状況が散見されるが、そんな中でも圏域の中核を担う富士市立中央病院は、消化器内科や周産期医療の充実、 女性専用外来の新設等で休止していた病棟を再開するなど明るい話題も多い。

そして、富士宮市立病院は、平成23年9月に地域医療支援病院に承認されたが、整形外科については、 平成26年3月から診療体制を縮小しており、2次救急については、隣接する圏域の病院の協力を仰ぎ、患者を広域搬送している。

共立蒲原総合病院は、一部診療科で医師不足により診療体制の縮小を余儀なくされており、その結果として、一般病床92床を療養病床に変更している。

この富士医療圏で死亡率が高い疾患は、糖尿病、喘息、肝疾患、自殺、悪性新生物などが高い水準となっている。この圏域では特にこれらの医療が不足しており、これらを守備範囲とする医師が強く求められ、活躍できる素地があると言い換えて良いかと思う。

富士宮市・富士市について

富士宮市は第1回、第2回B-1グランプリ(B級グルメの人気グランプリ)で連続金賞を受賞した富士宮焼きそばがご当地グルメとして名高い地域。白糸の滝など観光スポットも点在している。

富士市はフルーツ(いちご、みかん、キウイ、ブルーベリーなど)や田子の浦のシラス、お茶など食の魅力に富んだ街で、昔から紙の産地としても名高くその生産規模は東日本随一である。
新幹線で新富士駅周辺に差し掛かると大手製紙メーカーの工場が多数集積している光景に見覚えがある人も多いだろう。そんな地域である。

以上、駆け足で静岡県・富士2次医療圏の概況を見てきたが、この圏域で医師として働きたいという先生がいればまずは気軽にお問い合わせをいただきたい。
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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(志太榛原医療圏)

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(志太榛原医療圏)

静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの4回目。

2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で初回は静岡市を中心とする「静岡医療圏」の概況を、2回目は静岡県西部の中心都市・浜松市と湖西市の2市で構成される「西部医療圏」を、そして3回目の前回は「中東遠医療圏」をコラムでお届けした。

今回は焼津市、藤枝市、岡部町、大井川町、島田市、牧之原市、吉田町、川根町、川根本町の4市5町で構成される「志太榛原医療圏」を見ていきたい。

静岡県の志太榛原医療圏について

「志太榛原医療圏」の圏域内には13病院がある。圏域内の医療施設従事医師数は687人、人口10万対医師数は146.5人と静岡県全体の186.5人を大きく下回っている医師不足の医療圏と言える。

■ 志太榛原医療圏の中核4病院

    藤枝市立総合病院(藤枝市、564床)
    市立島田市民病院(島田市、536床)
    焼津市立総合病院(焼津市、471床)
    榛原総合病院(牧之原市、450床 ※現稼働床数183床)

4つの公立病院がこの圏域の中核医療機関の役割を担ってきたが、平成20年頃から内科系医師の退職と診療体制の縮小が相次ぎ、榛原総合病院は平成22年3月から指定管理者制度(公設民営)に移行し現在は徳洲会グループが運営を引き継いで経営改善を図っている。

他の公立3病院は初期臨床研修医の確保、専門医研修ネットワークプログラムへの参加呼び掛けなどにより医師確保に努め医師数は徐々に増加しているようだ。

志太榛原医療圏には3次救急を担う救命救急センターが無い為、2次救急医療機関である上記の公立4病院が重篤な救急患者の治療にも対応している。
対応困難なケースは隣接する「静岡医療圏」の病院などの協力を得ながら医療体制を確保している。

脳卒中では藤枝市立総合病院、市立島田市民病院、焼津市立総合病院の公立3病院に加え、民間の医療法人社団平成会 藤枝平成記念病院(199床)の4病院が救急医療を担っている。

「志太榛原医療圏」の民間病院

医師転職の面で考えると上述した公立4病院の他、藤枝平成記念病院など民間病院は入職に際して大学医局との診療科によるしがらみが比較的少ないかもしれない。
藤枝平成記念病院は下記の各種学会認定施設となっており、専門医や認定医を目指す医師の転職候補先としても一考の価値があるかもしれない。

    日本脳神経外科学会専門医研修施設
    日本脊髄外科学会訓練施設
    日本整形外科学会専門医研修施設
    日本リウマチ学会教育施設
    日本脳ドック学会認定施設
    日本人間ドック学会優良二日ドック指定施設

以上、駆け足で静岡県・志太榛原2次医療圏の概況を見てきたが、この圏域で医師として働きたいという先生がいればまずは気軽にお問い合わせをいただきたい。

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