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医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

腎臓内科医の年収、収入、給料など(その4)

腎臓内科医の年収、収入、給料など

今日はこれまで3回にわたって続けてきた腎臓内科医シリーズの4回目である。

「腎臓内科医の年収、収入、給料など」のコラム
その1~その3まではこちら↓

腎臓内科医の年収、収入、給料など(その1)
腎臓内科医の年収、収入、給料など(その2)
腎臓内科医の年収、収入、給料など(腎・泌尿器科について)(その3)

腎臓内科で求められる医師

腎臓内科医を募集する医療機関は多いが、求められる仕事内容はやはりと言っては何だが、人工透析、透析管理を前提としているものが医師求人募集案件の大半を占めるようだ。
中でもシャント造設ができる医師に対する医療機関の求人ニーズは強い。
総合病院、一般病院、透析クリニックなど大小様々な医療施設において募集がある。

某透析の専門医が病院に希望する条件とは

親しくしていただいている透析の専門医に率直な質問をぶつけてみた。

「もし常勤で転職するとしたら先生はどんな条件を挙げますか?」
その医師から返ってきた主な条件は下記のようなものだった。

・ある程度の好待遇(高い年収)
・常勤の腎臓内科医(透析医)が複数名いる事
・透析関連業務以外では救急当番無し、当直無し
・夜間、休日は医師が交替で透析待機できる体制が整っている事
(夜間や休日に拘束されない)など

要するに透析業務に対する深い理解がある病院で、自分自身が疲弊せずに長く働く事ができる職場環境かどうか、という点がポイントになるだろうとの事だった。

ちなみにこの医師の年齢は50歳くらい、高い年収って幾らくらいかとお聞きすると2,000万円くらいかなと率直な答えが返ってきた。

透析管理のアルバイトの業務内容について

また、透析管理の医師求人はアルバイトでの募集も多い。
募集対象の診療科目は腎臓内科、透析科、泌尿器科、循環器内科、一般内科などとなっているケースが多く、求められる業務内容は下記のようなものである。

◎回診
◎処方(透析患者さんからの様々な訴えに応じ主に対症療法を施す)
◎急変時対応

回診(透析患者数にもよるが一時間ほど?)が終われば、残りの時間は基本的には別室で待機するなど日勤バイト(午前、午後の2クール透析)の場合は時間的余裕が生まれる事が多いとの事で、論文執筆や勉強、読書、インターネットなど自由に過ごす時間が取れるようで、急変が無い限りは比較的負担の少ないバイトだと言う先生が多い。

シャントは看護師さんやMEさんが穿刺をする医療施設が多いが、この点は医療施設側に事前に確認した方が良いだろう。
アルバイトと謂えども医療現場における医師の立場と責任は重大ではあるが、
透析業務に慣れた看護師さんやMEさんがいる「まともな」透析施設であればアルバイトの医師が難しい局面の矢面に立たされる事はあまりないとも言えそうだ。

また、腎臓内科で転職をお考えの方は、当サイトの腎臓内科・人工透析のページに、詳しい腎臓内科の医師求人傾向や、 選考の際に必要な病院・クリニック共通での要確認項目などを記載しているので是非参考にして頂きたい。

以上、これまで4回にわたり腎臓内科医の年収や収入、給料、働き方、医師募集の傾向などを見てきた。
腎臓内科医の先生方と同じ共通言語で可能な限り円滑にお話ができればとの想いで我々医師転職コンシェルジュは今後も腎臓内科医の活躍の場、臨床現場や働き方などに対する理解を深めていきたいと考えている。 腎臓内科医としてどういった将来を希望しているのか、キャリア観や進みたい方向性に悩んでいる医師に対しては様々な可能性を提示して一緒に寄り添いサポートしていきたい。転職をお考えの方は是非、下記リンクより医師転職コンシェルジュにご登録頂ければ幸いである。
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腎臓内科医の年収、収入、給料など(腎・泌尿器科について)(その3)

腎臓内科医の年収、収入、給料など

前回前々回の続きで腎臓内科医に関わる話題を続けたい。

腎・泌尿器科で扱う症例

大きな総合病院では腎臓内科医は泌尿器外科医と連携して仕事をする事が少なくないようだ。
大病院では腎・泌尿器センター(腎・泌尿器科)という診療科目の標記を病院で見掛ける機会があり、腎・泌尿器科で扱う症例としては、透析療法全般や腎泌尿器系救急医療(外傷・尿路感染症および敗血症・腎結石など)の他、下記のような治療対象疾患があるようだ。

【泌尿器腫瘍】
腎がん、腎盂・尿管がん、前立腺がん、膀胱がん、精巣(睾丸)がん

【腎臓疾患】
糖尿病性腎症、高血圧性腎疾患、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、急性・慢性腎不全、血液透析、腹膜透析

【副腎疾患】
副腎腫瘍(原発性アルドステロン症・クッシング症候群・褐色細胞腫)

【副甲状腺疾患】
二次性副甲状腺機能亢進症、原発性副甲状腺機能亢進症

【その他】
排尿障害(前立腺肥大症・神経因性膀胱)、泌尿器救急疾患(外傷・尿路感染症および敗血症・尿路結石)

腎がんや泌尿器腫瘍分野は泌尿器科の守備範囲になると思うが、腎臓内科の外来で腎臓内科医がそういった外科症例を見つける場合も多いだろう。
また、透析シャントの専門外来などは腎臓内科医が担っているケースが多いのではないだろうか。

泌尿器腫瘍分野の外科手術について

外科手術では腹腔鏡下や手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入している施設もある。現在の日本は国民の2人に1人が一生涯の間に何らかのがんに罹患するというデータもあるくらい、がんは身近な病気となっている。超高齢化で長生きする人が増えれば、そして検査機器の精度が高くなればなるほど、益々がん患者は増えるのだろう。
健康には留意したいものだ。医師の皆様もくれぐれもご自愛いただきたい。

今回はタイトルにある腎臓内科医の年収、収入、給料に関する内容を記載できなかったので、その辺りにご興味のある医師の方は前回前々回のコラムをお読みいただければ幸いである。

また、腎臓内科・人工透析で医師求人をお探しの医師の方は、腎臓内科人工透析の医師求人募集情報と転職市場の情報も参考にしてみてほしい。

腎臓内科医の年収、収入、給料など(その2)

腎臓内科医の年収、収入、給料など

前回のコラムの続きで腎臓内科医の年収や給与、働き方を見ていきたい。
腎臓内科医の年収が他の診療科目と比較してやや高くなる傾向があるという事を前回のコラムで述べたが、これは人工透析クリニックなどが高い年俸を提示してくるケースが多い事に起因し、腎臓内科医の平均年収の数値を上振れさせている結果となっている。

従って、一般の国公立や公的病院、大学病院、市中総合病院勤務医の場合、腎臓内科医だけが他の診療科の医師よりも高い年収を取っているという訳ではない。
特に所帯が大きい大学医局所属の腎臓内科医であれば、いくつかの研究グループに分かれていて透析に携わった事がないという腎臓内科の医師もいると聞く。
大学病院の正規職員である腎臓内科医や一般総合病院の腎臓内科医は常識的な医師の年収水準と同等である。

しかし、腎臓内科を専門とする医師で、且つ、人工透析に興味・関心があれば、自身の考え方や価値観次第で、人工透析のような高い給与を提示する職場を選択できる立場にあるという点においては、腎臓内科医としてのキャリアは将来的な高年収期待へと繋がる可能性があるという指摘自体は間違ってはいないと思う。

医療法人や経営者の方針などをよく確認しないと酷い環境に身を投じてしまう事も・・・

他方で、仕事内容の面では、透析患者の中には様々な基礎疾患に加え合併症を抱える患者も少なくない為、透析患者を診る医師というのは、ある意味では、「究極の掛かりつけ医」となる事を求められる一面があるというような事を透析医から聞く事がある。
専門外の知識を幅広く要求されるような場面も多いようだ。
透析病院や透析クリニックでは何名かの医師で患者を分担しないと24時間365日オンコール体制に放り込まれてしまう。そのような異常な激務により心身ともに疲弊してしまう医師がいて医療事故などの悲しいニュースを見聞きする事があり、やはり医師とは大変な仕事だなあと感じる。医師も生身の人間、自分自身の健康にも留意していただきたい。
しかし、透析患者にはお盆も正月も関係なく、災害時などの対応を考えても、その大変さが容易に想像できる。
透析施設を運営している医療法人や経営者の方針などをよく確認して職場を選ばないと酷い環境に身を投じてしまう事にもなりかねない。

医師転職コンシェルジュでは、このような「ズレ」が発生しないように、先生のご要望を十分にヒアリングし、ご希望に沿った転職先を紹介しているので、是非ご活用いただきたい。
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腎臓内科医の年収・収入・給料などについてのコラムは、次回も続けたいと思う。

腎臓内科医の年収、収入、給料など

腎臓内科医の年収、収入、給料など

今日は腎臓内科を専門とする医師数名から最近立て続けに転職支援の依頼や転職相談をいただいたので他の腎臓内科の先生方にも参考になればという事で、腎臓内科医の年収や給与、働き方を少し見ていく事にしたい。

働き方によって高年収を期待できる腎臓内科

弊社に寄せられる医師求人の募集要項によると腎臓内科は比較的年収が高い診療科のひとつという事が言える。腎臓内科は働き方によっては高年収を期待できる診療科なのである。
現在の趨勢と将来的な国のベッド数削減の方針もあり、在宅医療や訪問診療分野における医師求人のニーズが増えており、その分野が医師の平均年収・給与は高い傾向にあるが、専門領域としての腎臓内科はそれに次ぐくらいの高年収が期待できる診療科と言える状況にある。(自由診療の美容外科などはここでは除外している。)

もちろん地域や病院によって差があるが、一例として関東近県の公立病院(500床規模)の腎臓内科医に対する募集では、医籍登録後10年目の医師(ポジションは医長)で年収1,400万円~1,500万円(週5日勤務、時間外手当含)といった辺りがひとつの目安になるかもしれない。都内や都市部の基幹病院クラスでは年収条件はこれよりもやや悪くなる。これは医師の皆さんも実感として感じておられる通りだと思う。

人工透析の医師求人傾向

また、腎臓内科医であれば人工透析も選択肢のひとつになるだろう。
人工透析専門病院(クリニック)の一例としては、東京近郊の透析専門病院で透析管理+病棟管理、外来(午前中、週2~3コマ)も含む週4~5日の業務で年収1,800万円~2,500万円といった辺りの医師求人が見られる。

透析クリニックも各地に多くあり、腎臓内科医としての専門性を活かしながら内科外来や腎臓領域、高血圧など広範に対応可能な先生はワークライフバランスを保ちながらの働き方も相談が可能であり、透析管理の医師求人ニーズは強い。

医師転職コンシェルジュでは、転職から入職後の相談まで、ご縁を大切にして、先生方のキャリアアップや自己実現のお手伝いをさせて頂いている。
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腎臓内科・人工透析で医師求人をお探しの医師の方は、腎臓内科人工透析の医師求人募集情報と転職市場の情報も参考にしてみてほしい。

これから何回かに分けて少しシリーズで腎臓内科医の年収や働き方、医師求人の傾向などをランダムに見ていこうと思っているので興味のある医師の方は引き続きお付き合いをいただければ幸いである。

イギリスのEU離脱から思う事

イギリスのEU離脱

2016年6月24日、世界経済が大荒れの一日となった。震源地はイギリスである。国民投票によりイギリスがEUから離脱する事が決定した歴史的な一日となった。EUへの残留を予想する声が大勢だった事もあり、遠く10,000km近くも離れた日本にも瞬く間に激震が走り、驚きと共に今後の不透明感から株価は急落、為替も日本円が急騰、各通貨に対して急激な円高(対米ドルが一時99円台)となった。一日で7円を超える変動幅は過去最大との事。 私はこの医師転職コンシェルジュを運営する今の会社を起業するまで総合商社で貿易(輸出・輸入業務)に携わっていた。当時、オフィスの壁面には刻々と変動する為替ボードがあり、毎朝財務部から社内放送で流される「本日○時発表、○○銀行、対顧客米ドル為替レートTTSは・・・、TTBは・・・」といった社内アナウンスと共に一日がスタートする日々を送っていた為、今でも為替レートの変動や株式相場をwatchする習性が染みついており、この国民投票の結果にも注目していた。当時であれば為替予約のタイミングなどに神経を使いヒヤヒヤしていた事だろう。

今回のイギリスの国民投票結果から見えてくる事

さて、このイギリス、漢字では英国とも略称されるが、その正式名称は「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国(The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」。 クイズで出題される事などもあるが、医師の方は受験時に覚えた人も多いかもしれない。正式名称が示す通り4つの国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)から構成される連合王国(United Kingdom)であり、現在の国家元首はエリザベス女王である。元々別々の国だったものがイングランド王国によるウェールズの併合(1543年)、イングランド王国とスコットランド王国の連合条約(1707年)によりグレートブリテン王国成立(グレートブリテン島が統一)、更に西隣のアイルランド島(アイルランド王国)を併合(1801年)するなど紆余曲折を経て連合王国となり、1922年にアイルランドの6分の5がイギリスから分離独立し、現在の形になってから約100年。 その間に第二次世界大戦などの反省から1973年にEC(欧州諸共同体European Community)、そして1993年に今回離脱を決めたEU(欧州連合European Union)が創設されイギリスも主要国のひとつとしてヨーロッパ大陸側の諸国との経済連携(関税撤廃や自由な往来など)を進めてきた。 経済格差や民族・文化・宗教などの違いを乗り越え、微妙なバランスの上にEUは成り立っている訳だが、アラブの春に端を発した中東・北アフリカ諸国の政情不安や内戦などの影響でシリアや地中海を隔てたアフリカ諸国などから多くの難民・移民が欧州各国に流入しており、イギリスにも職を求める移民が欧州各地から海を越えて渡ってきた結果、地元民との様々な摩擦が顕在化していたようである。EU加盟国間では労働者の移動の自由があるらしく、その流れを止める為にはEUから離脱する必要がある、或いは真の独立国家の姿を取り戻したいという国民が過半数を超えたというのが今回のイギリスの国民投票結果から見えてくる一面であろう。 元々イギリスは通貨統合(ユーロEURO)には参加せず、自国通貨のポンドを現在も使用し続けているが、そのポンドもドル、円など主要通貨に対して今回の動向を受け大暴落している。

一定の存在感を保ち続けているスイスの自国通貨スイスフラン

そして、今回改めて欧州の地図を眺めていて感じたのが、小国ながら燦然と存在感を放っているスイスという国である。EUにも参加せず通貨も自国通貨スイスフランが一定の存在感を保ち続けており、かといって孤立している訳でもなく、我が道をゆくという印象を受ける。 欧州のど真ん中に位置し常に他国からの侵略の脅威にさらされてきたこの永世中立国の外交姿勢には興味をそそられる。また機会があれば見てみたい。

繰り返される離合集散の歴史

イギリスに話を戻そう。2年前にはスコットランドでイギリスからの独立の是非を問う住民投票が行われた。その時は残留派が過半数を占めイギリスからの独立は一旦見送られたが、今回のEU離脱を受け、スコットランドではイギリスからの分離独立を求める声が再燃するとも言われており、また、北アイルランドもイギリスから独立してアイルランドへ合流する動きがでてくるかもしれないとの見方もある。元々北アイルランドは1920年にアイルランドがイギリスの支配から独立した際に結局、アイルランドではなくイギリスを選び連合王国(UK)の一部として留まった歴史があり、宗教(プロテスタントとカトリックの争い)や主義主張の違いから過激な武力闘争やテロも繰り広げられた地域であり世界地図で見ると小さな地域だが、そこにも180万人もの人々が暮らしている現実があり利害が交錯しているのだ。地名や国名だけ眺めていたのでは見えてこない人間模様がそこにはあるのだろう。 私の世代が地理で習った国名の幾つかは最早存在しない。例えば、ソ連やユーゴスラビア。社会主義政権の崩壊や武力衝突など大混乱を経て分離独立した国々(結果、様々な問題を今なお抱えている)。旧ユーゴスラビアは現在クロアチア、スロベニア、マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロの6つの国に分かれた他、今なおセルビア内部の自治州(コソボなど)では独立を求めての火種が燻っている。NATO軍も参加したコソボ紛争は記憶に新しいところ。旧ユーゴ時代の1983年にはサラエボ(現在のボスニア・ヘルツェゴビナの首都)で冬季オリンピックが開催されたのを記憶している医師の方も多いだろう。その僅か8年後にこのユーゴスラビアという国は悲惨な内戦に突入して国が6つに分裂してしまった訳である。 これとは対照的にチェコスロバキアは平和的に連邦制を解消し(ピロード離婚と呼ばれている)、現在はチェコ共和国とスロバキア共和国が以前よりも良好な関係で両国ともにEUメンバーに名を連ねている。 歴史を見ると離合集散の繰り返しだ。さて、イギリスはこれからどんな道を歩むのだろう。

イギリスのEU離脱による、医師への影響

医師の仕事や医師の転職とイギリスとは殆ど直接的には何の関係も無いが、留学や臨床で今まさにイギリスにいらっしゃる医師の方々や将来的にイギリスを候補先の一つとして検討していた医師の方もいらっしゃるだろう。 また、間接的には世界経済、そして日本経済に多大な影響を及ぼす出来事であり、今後の日本政府の経済政策や医療行政にも当然影響が及ぶのは避けられない。 ひいては医師の年収や給与(アップ?ダウン?)傾向、医師の資産形成(資産の一部を外貨で保有している医師も少なくないだろう)にも関わる問題なのである。

日本の政治経済の現状とこれからへの不安

日本は今のところ比較的平和で、民族、宗教、文化など多様な価値観を寛容に受け容れる土壌があると思うが、段々と日本も余裕が無くなり人に対する優しさを失いつつある。 財政再建待った無しの状態がかれこれもう20年以上も前から言われて続けているのに、この期に及んでも無責任で良心の呵責を感じない嘘つき権威者や既得権益者たちが私利私欲の為にやりたい放題やっている。胡散臭い輩は大衆を欺く事だけにかけては天下一品だ。もうすぐ参院選や都知事選で例によって(選挙の時だけ)一生懸命大衆にペコペコと頭を下げ、当選した途端、ふんぞり返って自分が偉くなったと大いなる勘違いをする人たちが駅前や街頭に大量出現する。そして、お祭りムードに水を差して申し訳ないが2020年に東京でオリンピックなんてやる余裕が本当にこの国にあるのだろうか。そして無理をしてオリンピックを開催したその後、その祭りのツケは一体誰がどう払うのだろうか。ちなみに日本が戦後初めて赤字国債を発行したのは前回の東京オリンピックの翌年1965年の事である。オリンピックの反動不況を乗り切るという目的で「臨時的・例外的に」発行されたものである。一旦タガが外れると(悪しき前例ができると)歯止めが利かない。財務省が公表している2015年末の日本国の借金は1,045兆円程(一千兆円超えですよ)で毎年どんどん膨れ上がっている。アテネ五輪の後のギリシャ、ロンドン五輪の後の今回のイギリス、そしてリオデジャネイロ五輪を控える問題山積のブラジル。日本も同じような道を歩むのだろうか。 今日は少し暗い話題と愚痴めいた内容のコラムとなったが、良識ある医師の方々にはそれぞれ考えるところがあれば幸いである。 海外勤務にご興味がある医師の方は(現在あまり海外の医師求人は多くありませんが・・・)、本サイトの医師登録からご登録下さい。 ご希望に合わせた海外転職先のご紹介をさせていただきます。

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