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2016/06/02
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先日、埼玉県川越市にある帯津三敬病院から医師を募集したいと熱心にご連絡をいただいたので初めて同院を訪問してきた。 川越市はご存知の方も多いと思うが、「蔵造りの町並み」や「時の鐘」など江戸時代の面影が今も残る城下町である。池袋から40分、新宿からだと45分、渋谷からも50分程度と実際に行ってみると意外に都内から時間が掛からず、アクセスもそう悪くないという事を感じた。
さて、この帯津三敬病院。 総病床数90床(一般病床64床、地域包括ケア病床26床)で救急(2次救急)もやっている一般病院で、オペ室は1室のみだが整形外科や消化器外科、一般外科などでは手術も行っている“普通”の民間病院なのだが、その一方で全国的にも珍しい(と思う)下記のような特徴がある病院なので少しご紹介したい。
① 緩和ケア 帯津良一名誉院長(東大第三外科出身)が病院設立以来、がん治療に取り組んでおられ、緩和ケアの患者さんを中心とした診療、特に一つの方法論として「ホリスティック医学」を行っている。
・アロマセラピーや鍼灸などの代替療法も積極的に取り入れている。 ・緩和ケア認定医師(現在1名)、緩和ケア認定看護師が在籍。 ・臨床心理士によるカウンセリングも実施。
② 漢方への取組 ・専門外来として漢方外来を開設。 ・漢方薬は常時90種類を取り揃えている(これは一般的な病院の3倍程度の品揃え)。 また門前薬局では煎じ薬を常時60種類程度取り揃えている。 ・日本東洋医学会専門医・認定医も在籍。効用などの知識習得を目的に月1回程度、院内で研修会を実施。
③ 統合医療 「身体」へのアプローチを得意とする「西洋医学」に加え、「心」へのアプローチを得意とする代替療法を組み合わせ統合療法への積極的な取り組みを実施。
・アロマセラピー ・気功 ・びわ温灸、太極拳、音楽療法、心理カウンセリングなどを実施
病院はのどかな田園地帯の中にあり99床の病床は「全て個室」で広々とした廊下などゆったりとした病棟配置となっている。
近く(車で5分ほどの距離)には埼玉医科大学総合医療センターがあり、超急性期の症例や手術応援などで埼玉医科大学からの医師も来ておりバックアップ連携態勢が採られている。
医師の雑務軽減や負担軽減などサポート体制として下記制度が運用されている。
・医師事務作業補助者(医療クラーク)を配置 ・医療文書の作成代行、診療記録への代行入力、事務作業などで医師をサポート。 ・当直もオンコールも無し ・時短勤務 育児中の医師の方々への支援制度として「正規職員」の身分で1日の勤務時間の短縮や宿日直・時間外・待機勤務の免除などを制度化。
医師を募集中の診療科目
内科、外科、消化器外科、整形外科
医療機器はマルチヘリカルCT(16列・東芝製)、マンモグラフィー(島津製作所製)、デジタルX線TV(東芝製)、内視鏡(オリンパス)などが揃っている。なお、MRIは無い。
最後に帯津三敬病院に今勤務している医師の方の生の声を下記転載させていただく。
日本には優れた病院や基幹病院が各地に存在し、そういった施設で特にがん治療に携わっておられる医師の方々はevidenceに基づき、手術や放射線治療、化学療法の三大がん治療を中心に日々頑張っておられる先生方が多いと思う。そんな優秀な医師の中にも三大治療の限界を感じた事がある先生もいるかもしれない。今回ご紹介した帯津三敬病院のような西洋医療と代替医療を統合・併用し、緩和ケアにも力を入れている病院もあるという事、そして、このような病院の考えに共感する医師の方がいれば一度ご連絡をいただければと思う。
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著者:三木正孝
医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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