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2015/06/12
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医師が転職をする際、昔は自分の伝手や人脈、コネクションの中で動く事が一般的であったようだが、最近は医師の紹介会社が仲介をして転職をする医師が増加している。 自分の伝手といえば、例えば先輩医師が勤務する病院に誘われたとか、バイト先の理事長から誘われたというような具合で何らかの人的関係が元々存在する病院に行く訳である。 その場合は良くも悪くもその人に対する義理やしがらみがある為、少々の事は我慢してやり過ごすという事が多かったのではないだろうか。 翻って、医師紹介会社からの紹介で転職する場合は、こういったしがらみが無い為、嫌な事を我慢する必要が無い訳である。この「転職に対する気楽さ」が医師の転職に対する敷居を下げ、医師の流動化や医師の偏在に拍車が掛かっている一面があるように思う。 勿論、医師自身が自由に病院を選べる事(職業選択の自由)は良い面もあるので、一概にどうという事はできないが医師転職や医師求人(公募)が活発化するのに伴い、転職に失敗する医師も増加している事は残念な事である。
そこで、今日のコラムでは医師が転職で失敗する原因を考えてみたい。 それにより自ずと転職で失敗しやすい医師の傾向も見えてくるかもしれない。
病院からの成果要求も高くなり自分で自分の首を締めることになりかねない。 成果が出ないと翌年の更新が厳しくなる事も。 ブラック病院に引っ掛ってしまうリスクも大きくなる。
同僚医師やスタッフからの不満を招き、自分の居場所がなくなる事も。
却って自分で自分の可能性を狭めてしまう事も。 医局を出たら後ろ盾は無いものと心得て、誇り高きプライドは自分の心の中にしまっておく強かさが求められる。
受け入れてくれる病院が限られてしまう事も。 医師の転職においてもタイミングと需給バランス、それに自分の市場価値の「客観的」な見極めが必要。 いくら優秀な医師でも先方に空きポストや求人ニーズが無ければ成立しない。
入職してから「こんなはずではなかった・・・(泣)」となりかねない。 一緒に働く事になる同僚医師の動向(卒年、出身大学、得意領域、性格や評判、退職の動きは無いかetc.)をチェックしておかないと、入った途端に別の医師が実は退職する事が決まっていて、予想よりも業務負荷(担当患者数や当直回数など)が大きくなったといった失敗談も。
転職で失敗する医師の傾向としては、プライドが高過ぎる医師や、非常に頭の回転が早い医師(頭が良すぎて廻りが全て愚かに見えてしまうのかもしれない)、責任感や社会性が少し欠如した医師などが転職失敗の悪循環に嵌っているケースが少なくない。これは統計データがある訳もなく、あくまでそういった傾向があるように感じるという程度に捉えていただきたいのだが、一流大学医学部を出て所謂エリート街道を順調に歩んできたような医師の中にも、世間の大多数を占める「普通の人」(同僚医師、病院スタッフ、患者など)とあまりうまくやっていけないケースが散見される。 優秀な頭脳とスキルの持ち主であれば尚更、転職で躓いてしまって、その力量を発揮すべき場所が無いというのは本人にとっても社会にとっても大きな損失であり、とても勿体無い事である。
また、どこの医師紹介会社に任せるかという事も医師転職の成否を左右する要因となるケースも多い。 大手を活用するメリットは何と言っても情報量(案件数)の多さであろう。一方、大手のデメリットは担当者の当たり外れが大きい事だろうか。あまりに経験・知識・人脈に乏しい(年収も相当に低い)担当者が、その何倍もの高年俸を稼ぐ医師を正しく導く事ができるのか、という疑問も感じるが、そこは組織としての情報量の多さがカバーすると考えるのが妥当であろうか。
大手以外の医師紹介会社を活用するメリットはオーダーメイド対応をはじめとした担当者のきめ細かい高レベルな対応が期待できる事であろう。これが無ければ規模の小さい会社は存在意義が無いからである。一方、デメリットは情報量が大手と比べると少なくなりがちな事であろう。しかし逆にどこからでも入手できるようなありふれた医師募集情報よりも、もっとコアな情報を持っていたりする事が多い。
従って、「大手エージェント」と「プライベートバンクならぬ少数精鋭のエージェント」の双方を上手に使い分ける事は転職成功へのひとつの有効な手段と言えるのではないだろうか。
我々医師転職コンシェルジュは完全に後者「Private Banker的な少数精鋭エージェント」を自負しているので、大手エージェントとの組み合わせに是非一度活用していただければ幸いである。 医師転職コンシェルジュサービス 転職で失敗する原因を出来る限り作らないような転職支援を行います。
著者:三木正孝
医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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