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2016/12/31
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平成22年に長野県民の平均寿命が国内トップとなりました。 男性、女性ともに国内トップで、世界から見てもトップレベルの 水準であると言えます。
かつての長寿県といえば、 沖縄県のイメージがありましたが、 今では長寿ランキングの上位からは退いてしまっています。
その背景には、アメリカ式の食生活への変化が要因のひとつに あるとされています。
医療面に関して見てみると、長野県民の医療費は 全国平均よりも低いという結果が出ています。
長野県民が長寿たる所以について、 お伝えしていきたいと思います。
50年ほど前には、山に囲まれ寒さが厳しい長野県では、 冬を乗り切るために塩辛い物を多く食べており、 脳卒中の死亡率が国内でもトップの時代がありました。
「このままではいけない」と 生活習慣病予防のための考え方が、医師や保健師により県民に広められ、 県ぐるみで塩分摂取量を減らすための努力が続けられていきました。
塩分を減らすだけなら、 その他の都道府県でも行われている取組ですが、 長野県独自の取組とも言える長寿の秘訣があったのです。
かつて長寿県であった沖縄県では、 ヌチグスイという言葉があり、料理や愛情によるものが命の薬となり 寿命を永らえることができるという考え方があります。
長野県にもこの考えと重なる部分があります。
健康のために野菜の摂取量を増やしましょうという事は、よく言われていますが 長野県民の野菜の摂取量は、全国1位と言われています。
農産物も豊富で、新鮮な野菜が手軽に手に入るというのも 大きな要因でしょうが、1日あたりの摂取量が全国平均で約297gなのに対して、 長野県民は約380g摂取しているとされています。
野菜の摂取量にが多い事に加え、 長野県民が全国一を誇っているのが高齢者の就業率です。
その他にも地域のボランティア活動に参加したり、 旅行や娯楽に参加する高齢者の数も多く、 変化のある生活を毎日過ごしているというのが健康の秘訣にもつながっているようです。
戦後からの取組である保健指導員などによる 地域での健康づくりの指導といった予防医療の取組が根付いており、 今でも健康長寿につながる指導が続けられています。
長野県内で続けられている予防医療に力を入れる取組みは 病気の早期発見、早期治療につながり、結果として医療費を抑制する事ができるという点で、 高齢化が進む日本全体で他の都道府県においても今後ますます広がっていく取組となると予想されています。
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著者:医師転職コンシェルジュライター
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