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2016/09/24
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静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの最終回。
2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で、現状を2次医療圏別に紹介している。
今回は伊豆半島の南部を占め1市5町(下田市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、 西伊豆町)で構成される「賀茂医療圏」を見ていきたい。
伊豆のリゾート地として全国的に知られる地名もあり訪れた事のある人も多いかもしれない。 さて、この「賀茂医療圏」、静岡県の2次医療圏の中で人口が最少(約7万人)で高齢化率は38.7%と静岡県内で最も高齢化が進展している医療圏となっている。
人口が少ない「賀茂医療圏」であるが病院は9病院あり、人口当たりの病床数(一般病床、療養病床)は、県平均の約1.5倍と最も多い。しかし、病床数の半分ほどを療養病床が占めており、療養病床の割合が最も多い医療圏という側面がある。
一般病床を有する病院はそのうちの4病院で、東伊豆、南伊豆、西伊豆のそれぞれの地区をカバーしている。精神病床を有する病院は2病院となっている。
「賀茂医療圏」には第3次救急医療を担う「救命救急センター」が無く、重症患者は「駿東田方医療圏」の順天堂大学医学部附属静岡病院などに搬送されるケースが多いようだ。 救急車での搬送は、道路アクセスが厳しく(距離があり、観光シーズンは交通渋滞、冬季の路面凍結など)、搬送条件は良いとは言えない。
「賀茂医療圏」の医師数は人口10万人当たり県平均186.5人に対して133.8人(71.7%)と大きく下回っており、医師不足は深刻な状況と言えるだろうが、下記のようにこの地域の主要病院は新しくリニューアルされるなど明るい話題もあり、伊豆での地域医療に意欲のある医師には是非入職をご検討いただきたい。
H24開院、今年は新病棟を建設した地域医療振興協会の病院。 医師を募集中の診療科目:整形外科、回復期リハ専従医師、診療科にかかわらず地域医療に意欲のある医師を募集。
来年6月に新病院が完成し新規オープン予定。 医師を募集中の診療科目:内科系医師(循環器、消化器、呼吸器)、外科、脳神経外科、眼科、内視鏡医師、当直医師(常勤、非常勤とも歓迎) 診療科にかかわらず地域医療に興味のある医師、マリンスポーツに関心のある医師大歓迎。
仕事の後は温泉に入り、美味しい食べ物、美味しいお酒を。休日はサーフィン、スキューバダイビング、釣りなどのマリンスポーツ、その他、パラグライダー、ゴルフなど多数の娯楽がある。
そんな伊豆稲取で一緒に仕事をしませんか?という事で個人的にはなかなかに魅力的な生活環境と感じるのだが如何だろうか。
毎年2月上旬から咲き始め3月上旬までの約1ヶ月に亘り人々を楽しませてくれる早咲きの桜「河津桜」でも有名なエリアである。 以上が静岡県・賀茂2次医療圏の概況であるが、これで静岡県の2次医療圏・全8圏域の概況を駆け足で見てきたので、今日で一旦このシリーズは終了という事にしたい。
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著者:三木正孝
医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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