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2016/08/14
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静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの4回目。
2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で初回は静岡市を中心とする「静岡医療圏」の概況を、2回目は静岡県西部の中心都市・浜松市と湖西市の2市で構成される「西部医療圏」を、そして3回目の前回は「中東遠医療圏」をコラムでお届けした。
今回は焼津市、藤枝市、岡部町、大井川町、島田市、牧之原市、吉田町、川根町、川根本町の4市5町で構成される「志太榛原医療圏」を見ていきたい。
「志太榛原医療圏」の圏域内には13病院がある。圏域内の医療施設従事医師数は687人、人口10万対医師数は146.5人と静岡県全体の186.5人を大きく下回っている医師不足の医療圏と言える。
4つの公立病院がこの圏域の中核医療機関の役割を担ってきたが、平成20年頃から内科系医師の退職と診療体制の縮小が相次ぎ、榛原総合病院は平成22年3月から指定管理者制度(公設民営)に移行し現在は徳洲会グループが運営を引き継いで経営改善を図っている。
他の公立3病院は初期臨床研修医の確保、専門医研修ネットワークプログラムへの参加呼び掛けなどにより医師確保に努め医師数は徐々に増加しているようだ。
志太榛原医療圏には3次救急を担う救命救急センターが無い為、2次救急医療機関である上記の公立4病院が重篤な救急患者の治療にも対応している。 対応困難なケースは隣接する「静岡医療圏」の病院などの協力を得ながら医療体制を確保している。
脳卒中では藤枝市立総合病院、市立島田市民病院、焼津市立総合病院の公立3病院に加え、民間の医療法人社団平成会 藤枝平成記念病院(199床)の4病院が救急医療を担っている。
医師転職の面で考えると上述した公立4病院の他、藤枝平成記念病院など民間病院は入職に際して大学医局との診療科によるしがらみが比較的少ないかもしれない。 藤枝平成記念病院は下記の各種学会認定施設となっており、専門医や認定医を目指す医師の転職候補先としても一考の価値があるかもしれない。
以上、駆け足で静岡県・志太榛原2次医療圏の概況を見てきたが、この圏域で医師として働きたいという先生がいればまずは気軽にお問い合わせをいただきたい。
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次回以降も、静岡県の他の2次医療圏の医師需給状況の俯瞰する内容でコラムを続けたい。
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著者:三木正孝
医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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