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腎臓内科医の年収、収入、給料など(その2)

腎臓内科医の年収、収入、給料など

前回のコラムの続きで腎臓内科医の年収や給与、働き方を見ていきたい。
腎臓内科医の年収が他の診療科目と比較してやや高くなる傾向があるという事を前回のコラムで述べたが、これは人工透析クリニックなどが高い年俸を提示してくるケースが多い事に起因し、腎臓内科医の平均年収の数値を上振れさせている結果となっている。

従って、一般の国公立や公的病院、大学病院、市中総合病院勤務医の場合、腎臓内科医だけが他の診療科の医師よりも高い年収を取っているという訳ではない。
特に所帯が大きい大学医局所属の腎臓内科医であれば、いくつかの研究グループに分かれていて透析に携わった事がないという腎臓内科の医師もいると聞く。
大学病院の正規職員である腎臓内科医や一般総合病院の腎臓内科医は常識的な医師の年収水準と同等である。

しかし、腎臓内科を専門とする医師で、且つ、人工透析に興味・関心があれば、自身の考え方や価値観次第で、人工透析のような高い給与を提示する職場を選択できる立場にあるという点においては、腎臓内科医としてのキャリアは将来的な高年収期待へと繋がる可能性があるという指摘自体は間違ってはいないと思う。

医療法人や経営者の方針などをよく確認しないと酷い環境に身を投じてしまう事も・・・

他方で、仕事内容の面では、透析患者の中には様々な基礎疾患に加え合併症を抱える患者も少なくない為、透析患者を診る医師というのは、ある意味では、「究極の掛かりつけ医」となる事を求められる一面があるというような事を透析医から聞く事がある。
専門外の知識を幅広く要求されるような場面も多いようだ。
透析病院や透析クリニックでは何名かの医師で患者を分担しないと24時間365日オンコール体制に放り込まれてしまう。そのような異常な激務により心身ともに疲弊してしまう医師がいて医療事故などの悲しいニュースを見聞きする事があり、やはり医師とは大変な仕事だなあと感じる。医師も生身の人間、自分自身の健康にも留意していただきたい。
しかし、透析患者にはお盆も正月も関係なく、災害時などの対応を考えても、その大変さが容易に想像できる。
透析施設を運営している医療法人や経営者の方針などをよく確認して職場を選ばないと酷い環境に身を投じてしまう事にもなりかねない。

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腎臓内科医の年収・収入・給料などについてのコラムは、次回も続けたいと思う。

腎臓内科医の年収、収入、給料など

腎臓内科医の年収、収入、給料など

今日は腎臓内科を専門とする医師数名から最近立て続けに転職支援の依頼や転職相談をいただいたので他の腎臓内科の先生方にも参考になればという事で、腎臓内科医の年収や給与、働き方を少し見ていく事にしたい。

働き方によって高年収を期待できる腎臓内科

弊社に寄せられる医師求人の募集要項によると腎臓内科は比較的年収が高い診療科のひとつという事が言える。腎臓内科は働き方によっては高年収を期待できる診療科なのである。
現在の趨勢と将来的な国のベッド数削減の方針もあり、在宅医療や訪問診療分野における医師求人のニーズが増えており、その分野が医師の平均年収・給与は高い傾向にあるが、専門領域としての腎臓内科はそれに次ぐくらいの高年収が期待できる診療科と言える状況にある。(自由診療の美容外科などはここでは除外している。)

もちろん地域や病院によって差があるが、一例として関東近県の公立病院(500床規模)の腎臓内科医に対する募集では、医籍登録後10年目の医師(ポジションは医長)で年収1,400万円~1,500万円(週5日勤務、時間外手当含)といった辺りがひとつの目安になるかもしれない。都内や都市部の基幹病院クラスでは年収条件はこれよりもやや悪くなる。これは医師の皆さんも実感として感じておられる通りだと思う。

人工透析の医師求人傾向

また、腎臓内科医であれば人工透析も選択肢のひとつになるだろう。
人工透析専門病院(クリニック)の一例としては、東京近郊の透析専門病院で透析管理+病棟管理、外来(午前中、週2~3コマ)も含む週4~5日の業務で年収1,800万円~2,500万円といった辺りの医師求人が見られる。

透析クリニックも各地に多くあり、腎臓内科医としての専門性を活かしながら内科外来や腎臓領域、高血圧など広範に対応可能な先生はワークライフバランスを保ちながらの働き方も相談が可能であり、透析管理の医師求人ニーズは強い。

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これから何回かに分けて少しシリーズで腎臓内科医の年収や働き方、医師求人の傾向などをランダムに見ていこうと思っているので興味のある医師の方は引き続きお付き合いをいただければ幸いである。

医師の年齢や年収についての考察

医師の年齢や年収についての考察

今回のコラムでは医師の年齢や年収について少し考えてみたい。
まず、医師の年齢であるが一番若い医師(研修医)の年齢は24歳。
高校卒業と同時に大学医学部(や医科大学)に現役で入学=18歳、そして医学部での6年を順調にクリアし卒業認定を得て医師国家試験(2月半ば)に合格(3月末)、医籍登録、そして晴れて初期研修医に(4月)、これが現在の日本における医師への最短ルートで24歳である。

一方、年齢のupper sideは元気で意欲があれば90歳を超えてなお現役で活躍している医師もおられるので上限はどんどん伸びている。
今や80歳以上のベテラン医師も珍しくはない時代である。

定年制のある医療機関や医療法人は多いが、医師側が心身ともに元気で医師自身が働く事を希望し、且つ病院側からも必要とされている状況であれば、嘱託契約に移行したりして(多少の雇用条件変更などはあるかもしれないが)、勤務を継続する事が可能である。
医師には事実上年齢による一斉リタイア(退職)というものが無いといっても良いかもしれない。
医師は自分の引退時期や引き際を自分で決める事ができる稀有な恵まれた立場とも言える。

一般企業で働く人(サラリーマン)が定年後の再就職先を探す場合は相当の年収ダウンを受け入れないとなかなか働く場所を確保する事すら難しいケースが多いが、医師の場合は70代でも80代でも、あまり年齢に関係無く一般人が羨む程の高年俸を稼ぐ事が可能である。

医者の年齢別平均年収はコチラ

その分、医師になる為に、多くの投資(時間もお金も)や入学偏差値で最難関の医学部へ入学すると共に医師国家試験を突破するだけの知的能力(学力)も必要で、更には医師になってからも日々勉強、研鑽が必要で、且つ、実労働時間が長く、休みも少ないなど心身ともに大変な職業である。
医師は医学部の入学偏差値から見れば知的職業の筆頭格と言えるが、身体を壊して医師としての勤務を続けられなくなると途端にこれまでの高収入を維持する事が困難になってしまう。
医師として長く働く為に必要な能力、それは何より健康でタフである事、これが必要条件のひとつと言えるだろう。

医師は総じて元々の収入が多く生活水準(固定費負担)も相応に高い人が多い為、それが無くなった時のインパクトというかマイナスの振れ幅が非常に大きくなってしまう場合が多い。
年収300万円の人が年収100万円にダウンしても生活レベルを落とすなりして何とかやっていけるかもしれないが、年収2,000万円の医師が年収100万円にダウンするととても生活する事はできないだろう。
ちなみに所得補償保険(収入保障保険とか就業不能保険とか)というものがあるので関心のある医師の方は調べてみて欲しい。

医師の可処分所得を増やす方法とは?

【収入を増やす】
①勤務医としての給与収入を増やす。
②複数の病院からのアルバイト収入を増やす。
これが手っ取り早いが、その分、自由な時間が減る事になり、身体的にもハードになる。
そして稼ぎが多くなれば有無を言わさず天引きされるもの(所得税、住民税、社会保険料など)も多額になる(そうは言っても額面が増えれば、少なくとも手取りは増える)。
③優秀な税理士の力を借りて確定申告で払い過ぎた税金の還付を受ける。
④医師としての給与以外の収入を得る方法を構築する。

【支出を減らす】
見栄の為に高い家を買わない、高いクルマを買わない、子供を学費の高い私立一貫校ではなく公立進学校に通わせる・・・、これらの固定費支出をコントロールする事ができれば可処分所得は増えるが、人生の彩りや面白み、楽しみは少なくなってしまうかもしれない。何に重きを置くかの価値観は人それぞれであるので一概に何が正解という事は無い。

なかなか悩ましい問題だ。

という事で年間収入が多くなると医師は(医師に限らず誰でもだが)無駄な税金を減らす(節税)方法はないものかという様々な考えが頭をよぎる事になる。

自分のクリニックを開業する? でも開業には多額の資金が必要だなあとか、
医局を出て高い年俸を払ってくれる民間病院に転職する? でも医局を辞めるのは勇気がいるしなあとか、
医者としての仕事を続けながら投資収入(不動産や金融資産から)を得られないか?
何か医師免許を活用したビジネスを展開できないか?
でも医者として働く以外にビジネス経験なんて無いし、そもそもそんな事を真剣に検討する暇もないなあとか。
副業などで余計な心配事が増え過ぎて医師としての仕事(本来尽くすべき責務)が疎かになっては元も子もない。
という事で大多数の医師は日々、目の前の患者やこなさなければならない仕事に向き合っていくのだが、その平凡な日々(と本人は感じているかもしれないが)、それが実は失って初めてとても得難く素晴らしいものだったと気付くという事もあるかもしれない。
行くべき場所、やるべき仕事があり、そこで待ってくれている人たちがいるという事は、それ自体がとても価値がある事だと思う。

今回は取り留めもなく思いつくままに書き連ねたが、また、今後も機会を見つけて医師の関心事のひとつである年収や年齢といったトピックを取り上げて行きたい。
気になる医者の年齢別平均年収はコチラ

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