Tag Archives: 転職

専門医取得を目指しての医師転職。学会の認定施設と関連施設とは?

専門医取得を目指しての医師転職。学会の認定施設と関連施設とは?

今回は若手医師の転職動機となるケースが多い「専門医取得」に関連する話題を取り上げたい。
ある程度自分が専門とする領域に関する診療は一通り経験して、症例数も増えてきたし医師としてやっていく自信もついてきたものの、今の勤務先病院では専門医を取得する事ができない、その為に専門医資格を取得可能な病院へ転職したいというご相談をいただく事はかなり多い。

専門領域によって様々な専門医資格が存在するが、
一例として消化器領域を取り上げると、その一つに日本消化器病学会の専門医制度がある。
この消化器病専門医は消化器外科や消化器内科の医師の他、放射線科や小児科の医師も取得を目指す事がある専門医資格である。

日本消化器病学会の専門医受験資格を最短で得る条件を学会のホームページから下記引用させていただく。

—以下引用—-
内科系(認定内科医資格取得者):
認定内科医資格取得に必要な内科研修(3年間)修了後、本学会認定の認定施設もしくは関連施設における満3年以上の消化器臨床研修が終了してからとなります。すなわち、医師免許取得されて7年目に受験可能となります。

外科系(外科専門医資格取得者):
外科専門医予備試験受験資格に必要な所定の外科臨床研修(4年間)修了後、本学会認定の認定施設もしくは関連施設における満2年以上の消化器臨床研修が終了してからとなります。すなわち、 医師免許取得されて7年目に受験可能となります。
なお、日本外科学会の移行措置もしくは特別措置にて外科専門医資格を取得したものにおいては、医師免許取得後の4年間の外科臨床研修を予備試験受験資格に必要な所定の外科臨床研修とみなします。
—引用終わり—

この中にある「本学会認定の認定施設もしくは関連施設」というものが今回話題に取り上げるメインテーマである。
専門医取得を目指す医師にとっての転職候補先病院は必然的にこの「認定施設」もしくは「関連施設」に限定される訳であるから地域が決まれば施設数は自ずと絞られてくる。
しかし、「認定施設」もしくは「関連施設」とあるが、一体この「認定」と「関連」という二つの施設の違いは何なのか??
専門医取得を目指す医師としては気になるところだろう。

結論から申し上げると、これも学会ホームページにその答えが記載されている。

認定施設及び関連施設の条件
◎「認定施設」認定を申請する診療施設は、次の条件を全て満たすことを要する。
・消化器系病床として常時30床以上有すること。
・指導医1名以上、専門医2名以上が常勤していること。
・指導医の責任の下に十分な指導体制がとれること。
・研修カリキュラムに基づく研修が可能であること。
・剖検室を有すること。但し、関連する剖検施設を含むものとする。

◎「関連施設」は、次の条件を全て満たすことを要する。但し、関連施設認定の申請は認定施設が行うこととする。
・消化器系病床として常時20床以上有すること。
・専門医1名が常勤していること。
・当該認定施設からの指導医が十分な指導体制がとれること。但し、原則として指導医1名に対し関連施設1ヵ所に限るものとする。
・研修カリキュラムに基づく研修が可能であること。

常勤指導医の有無や常勤専門医数の多寡といった違いのようで、確実に専門医を狙うならば、やはり認定施設から優先的に転職候補先として当てってゆくのが王道であろう。
あとは指導医が外科系医師(消化器外科医)なのか内科系医師(消化器内科医)なのかも指導を受ける上で大変重要な確認ポイントの一つと思われる。
一般論であるが自分と同じ専門領域の先生から指導を受ける事ができる施設を選ぶ方がベターであろう。
他にも消化器領域の専門医資格としてメジャーなものに日本消化器内視鏡学会の専門医資格などもあり、この専門医資格取得を目指す医師も多い。

本日は消化器領域を一例として取り上げたが、他の専門領域の専門医資格取得を目指す医師の方も各学会の認定施設、関連施設への転職を希望する場合、日々の診療や業務で忙しい中、独力で自分に合った施設探しをする事はなかなか大変な事だと思われる。
そんな時には是非、医師転職コンシェルジュの転職支援サービスをご活用いただければと思う。

医師転職コンシェルジュをご活用頂き、専門医取得やスキルアップの為の転職に成功された事例も一部ご紹介しておりますので、そちらもよろしければごらんください。

専門医資格取得、スキルアップ医師転職成功事例はコチラ

医師転職コンシェルジュにご登録いただいている先生方には優先的に好条件の医師募集案件をご案内させていただく他、先生ひとりひとりのご要望に応じたオーダーメイドサービスで転職を支援させていただきますので先ずは気軽にご希望をお知らせください。

転職希望の医師の方へ、医師登録はコチラ

医師の転職、その動機やタイミングとは?

医師の転職、その動機やタイミングとは?

今回は今まさに旬な時期という感がある医師の転職活動について少し触れてみたい。
医師が職場を変える時期として最も多いのは新年度の4月である。
年度末(3月末)までは一つの区切りとして現在の勤務先での職務を全うするという事が本人の気持ちの面(責任を果たしたという達成感)に加え、周囲からも理解を得やすいという側面がある。
大学や企業において一部で9月入学、通年採用などが試行、併用され始めているとは言うものの、やはりここは日本、まだまだ横並びの新年度=4月が人事異動の最盛期。人も組織も一斉に動く時期が4月というのは趨勢として今も変わっていない。
※医師採用意欲の強い医療機関においては、医師採用は通年いつでもWelcome!というところが少なくない事は念の為、申し添えておく。

大学医局に籍を置いている医師の場合も同様に翌年の春に医局を辞めて次のチャレンジへ心置きなく進んでいく為には、然るべき時期に医局長や教授に相談して「退局の意志」を伝え、円満に医局を出る必要がある。その然るべき時期というのが一般的には半年前くらいという事になり、10月や11月、遅くとも年内という事になる訳である。
理想としてはもっと早い時期から根回しを始め、抜かりなく地ならしをしておいて、「ああ、だいぶ前から聞いていたし、仕方がないよな。」というコンセンサスや雰囲気作りができているのが一番かもしれない。

という訳で、来年春に(早い人であれば1月から)職場を変えたいという意向を持った医師の方々が転職活動を最も活発化させているタイミングが正に今なのである。

転職の動機は医師のよって千差万別、百人百様であるが、
理由として多いのは「自分のやりたい医療ができる施設に転職したい」とか「専門医資格を取れる施設に移りたい」、「心カテをやれる施設、CVITの認定医を取りたい」といった「医師としてのやりがい」や「スキルアップ」、「ステップアップ」を重視したものが多いように感じる。
要するに、現勤務先の病院(医療施設)では医師として自分が希望するような仕事ができる環境にない、やりがいを感じるようなある種Excitingな症例が殆ど(或いは全く)無い、といったご相談をいただく事が多い。仕事の面での何らかの不満から医師の方々は転職を考え始める事が多いようだ。
勿論、転職相談に来られる医師の方々の殆どは現在ご自身が置かれている環境、職務においてベストを尽くして患者さん達と接しておられるという事は念の為、申し添えておく。

そして、「医師としてのやりがい」の次に「年収」をはじめとした「待遇面」という優先順位を挙げる医師が多いように思う。
仕事内容を選ばなければ非常に高額な年俸の仕事は今の日本では医師需給バランスの歪みも影響して結構あるものである。が、しかし、当然かもしれないがいくら金を積まれても、その仕事内容では引き受けたくないという事もある。

お金よりも仕事のやりがい、医師としての矜持(良い意味でのプライド)の方が勝るのである。やはり多くの医師はお金だけで動くものではないというある種、職人的な、或いはアーティスト的とも言える側面が多くの医師にはあるように感じる。
善良且つ志の高い(それでいて「人としての可愛げ」もあるような)そんな医師に出会うとホッとする。
しかし、その誇り高き職人・アーティストとも云える医師たちも人間であり、シングルであれ家族持ちであれ、それぞれ日々の生活がある。
生活に必要なお金(給料)が保証されなければ、いくら仕事内容が魅力的でもダメなのである。最低限妥協できる(生活に必要な)年収のラインが職場選択の大前提としてあって、その上でやりがいを求めるという言い方ができるかもしれない。
「医師としてのやりがい」と「待遇」の絶妙のバランス、これが合致した時に医師はその環境を提供してくれる医療機関へと転職していくのである。

限られた時間の中で、医師が独力でこの「絶妙のバランス」を提供してくれる医療施設を探し当て、条件交渉まで行う事は至難の業である。
そんな時には、是非我々「医師転職コンシェルジュ」のような医師転職エージェント、医師紹介会社のサービスを活用していただきたい。
少なくとも我々「医師転職コンシェルジュ」は医師ひとりひとりの声に真摯に耳を傾け、先生方が今よりもHappyになって、それが患者さんや医療機関の為にもなって、そしてその結果として我々も生かしていただける、そんな事を考えながら日々仕事に取り組んでいます。

以上、つらつらと独り言を申し述べてきましたが、来年早々から4月に向けて転職をお考えの医師の方は、本サイトの医師登録からご登録いただければ先生の悩み、ご希望などをじっくりお聞きして絶妙のバランスを提供してくれる施設探しを我々「医師転職コンシェルジュ」が一緒になってお手伝いさせていただきます。

医師転職コンシェルジュにご登録いただいている先生方には優先的に好条件の医師募集案件をご案内させていただきますので是非本サービスをご活用いただき「絶妙のバランス」を探し当てていただければと思います。