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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(駿東田方医療圏)

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静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの6回目。

2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で初回は静岡市を中心とする「静岡医療圏」の概況を、2回目は静岡県西部の中心都市・浜松市と湖西市の2市で構成される「西部医療圏」を、3回目は「中東遠医療圏」を、4回目は「志太榛原医療圏」を、そして前回5回目は「富士医療圏」をコラムでお届けした。

今回は伊豆市、沼津市、三島市、御殿場市、裾野市、伊豆の国市、函南町(かんなみちょう)、清水町、長泉町、小山町の6市4町で構成される「駿東田方(すんとうたがた)医療圏」を見ていきたい。

駿東田方医療圏について

「駿東田方医療圏」は人口約66万人を抱え、静岡県の中では比較的大きな医療圏であり、「西部医療圏(浜松市など)」約85万人、「静岡医療圏(静岡市)」約71万人に次ぐ静岡県内第3位の人口規模の医療圏(面積も西部、静岡に次いで第3位)となっている。

そして前回の「富士医療圏」同様に霊峰富士を仰ぎ見つつ、駿河湾の海の幸に恵まれ、伊豆半島の付け根から東は神奈川県に隣接する広い範囲をカバーする静岡県東部の中心的な医療圏である。 この圏域内には48病院があり、うち500床以上(一般・療養)の病院は下記3病院となっている。

■ 500床以上の病院

    県立静岡がんセンター
    沼津市立病院
    順天堂大学医学部附属静岡病院

県立静岡がんセンター(平成25年の運用開始)は国から高度先端医療等を行う「特定機能病院」に認定されている病院である。 そして、200床以上500床未満の病院は下記の5病院がある。

■ 200床以上500床未満の病院

    静岡医療センター
    聖隷沼津病院
    JA静岡厚生連 リハビリテーション中伊豆温泉病院
    フジ虎ノ門整形外科病院

・(調べていたのだが、あと1病院はどこか見付けられなかった・・・)

「駿東田方医療圏」の医療機関に従事する医師数は1,362人(人口10万人当たり204.0 人)。
全国平均の237.8人よりは少なく、静岡県平均の193.9 人よりはやや多い医師数となっている。

しかし、がん医療に特化し静岡県全体をカバーしている静岡がんセンターの勤務医数を除外すると県平均を下回る数字になり、必ずしも医師数が充分とは言えない実態も見えてくる。 医師数の充足度では西部圏域(浜松)、熱海伊東圏域、静岡圏域に次いで静岡県内全8圏域中の4番目といった辺りのようだ(平成24年12月31日現在、厚生労働省調査より)。

この圏域の中心都市は人口規模から見て、沼津市(人口約20万人)と言えると思うが、隣の三島市(人口約11万人)は昔から沼津市への対抗意識が強いと言われており、JCHO三島総合病院(旧・三島社会保険病院)をはじめとした医療資源の整備(周産期センター業務開始計画など)でもその辺りの色が出ているとの話も聞く。

静岡県東部の産科救急は沼津市立病院と順天堂大学医学部附属静岡病院(伊豆の国市)にこれまで頼ってきたので、JCHO三島総合病院の周産期センター開設を目指してその負担軽減を図りたいとしているが、全国的な産婦人科医不足(という使い古されたキーワード)もあり、ここでも産婦人科医や小児科医の確保はなかなか大変なようだ。

H27年10月の診療開始を目指していたが、医師の確保が思うように進まず、今年3月に約半年遅れで取り敢えずのスタートとなった(産婦人科の常勤医1名、非常勤医2名の体制で、2次周産期医療機関としての運用目処は立たないまま)。

全国的に常勤医師を確保できていない事が少なくない現状

本日、病院のHPを見てみたのだが、婦人科(非常勤医師)など他科の記載はあるものの、産科(周産期)は外来診察表に月~金まで診療と記載があるだけで医師名や詳しい情報を見付ける事はできなかった。
早産、未熟児などを診る小児科医は一人も確保できず、常勤の小児科医、産婦人科医の確保、増員を今後も進めたいとしているが、2次周産期医療機関としての運用計画は事実上暗礁に乗り上げているというのが実態なのだろう。

この駿東田方に限らず、個別に地域の事情を見ていくと、政治家の公約による医療整備計画や地域のニーズを受けて、行政からの補助金などを原資の一部にして立派な病院が新たに建設されたり、複数の公立病院を統合して新しい基幹病院が生まれたりといった事がよくあるが、問題は常勤医師を思うように確保できていないケースが全国的に少なくない事である。

激務が予想されるような人員計画では当然応募してくる医師は殆どおらず、ここで働きたいと医師に感じてもらえるような環境整備、無理のない人員計画(これがとても重要)、そして相応の待遇なくしては医師の安定的・長期的な確保は容易では無いという事だろう。

この圏域の医師の分布を御殿場市(人口約9万人)、伊豆の国市(人口約5万人)、長泉町(人口約4万人)なども含め見てみると、沼津市(356人)、三島市(160人)の他、御殿場市(111人)、そして、順天堂大学医学部附属静岡病院が立地する伊豆の国市(251人)、静岡がんセンターが立地する長泉町(230人)などが当然の事ながら医師数が多くなっている。

以上、静岡県・駿東田方2次医療圏の概況を簡単に見てきたが、この圏域で医師として働きたいという先生がいればまずは気軽にご相談をいただきたい。

医師転職コンシェルジュへのご相談・ご質問はこちら 次回以降も、静岡県の他の2次医療圏の医師需給状況を俯瞰する内容でコラムを続けたい。

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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(富士医療圏)

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(富士医療圏)

静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの5回目。

2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で初回は静岡市を中心とする「静岡医療圏」の概況を、2回目は静岡県西部の中心都市・浜松市と湖西市の2市で構成される「西部医療圏」を、3回目は「中東遠医療圏」を、そして前回4回目は「志太榛原医療圏」をコラムでお届けした。

今回は富士市、富士宮市、芝川町、富士川町の2市2町で構成される「富士医療圏」を見ていきたい。 「富士医療圏」は正に霊峰富士を仰ぎ見る静岡県側のお膝元と言える地域であるが、この圏域内には19病院があり、うち200床以上ある公立病院は下記3病院となっている。

■ 200床以上の公立病院

    富士市立中央病院
    富士宮市立病院
    共立蒲原総合病院

静岡県の富士医療圏について

「富士医療圏」の医療機関に従事する医師数は521人(人口10万人当たり135.4 人)。 全国平均の237.8人、静岡県平均の193.9 人と比較しても医師が特に少ない地域のひとつである(平成24年12月31日現在、厚生労働省調査)。

医師不足により中核病院ですら診療体制を縮小せざるを得なくなっている状況が散見されるが、そんな中でも圏域の中核を担う富士市立中央病院は、消化器内科や周産期医療の充実、 女性専用外来の新設等で休止していた病棟を再開するなど明るい話題も多い。

そして、富士宮市立病院は、平成23年9月に地域医療支援病院に承認されたが、整形外科については、 平成26年3月から診療体制を縮小しており、2次救急については、隣接する圏域の病院の協力を仰ぎ、患者を広域搬送している。

共立蒲原総合病院は、一部診療科で医師不足により診療体制の縮小を余儀なくされており、その結果として、一般病床92床を療養病床に変更している。

この富士医療圏で死亡率が高い疾患は、糖尿病、喘息、肝疾患、自殺、悪性新生物などが高い水準となっている。この圏域では特にこれらの医療が不足しており、これらを守備範囲とする医師が強く求められ、活躍できる素地があると言い換えて良いかと思う。

富士宮市・富士市について

富士宮市は第1回、第2回B-1グランプリ(B級グルメの人気グランプリ)で連続金賞を受賞した富士宮焼きそばがご当地グルメとして名高い地域。白糸の滝など観光スポットも点在している。

富士市はフルーツ(いちご、みかん、キウイ、ブルーベリーなど)や田子の浦のシラス、お茶など食の魅力に富んだ街で、昔から紙の産地としても名高くその生産規模は東日本随一である。
新幹線で新富士駅周辺に差し掛かると大手製紙メーカーの工場が多数集積している光景に見覚えがある人も多いだろう。そんな地域である。

以上、駆け足で静岡県・富士2次医療圏の概況を見てきたが、この圏域で医師として働きたいという先生がいればまずは気軽にお問い合わせをいただきたい。
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次回以降も、静岡県の他の2次医療圏の医師需給状況を俯瞰する内容でコラムを続けたい。

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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(志太榛原医療圏)

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(志太榛原医療圏)

静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの4回目。

2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で初回は静岡市を中心とする「静岡医療圏」の概況を、2回目は静岡県西部の中心都市・浜松市と湖西市の2市で構成される「西部医療圏」を、そして3回目の前回は「中東遠医療圏」をコラムでお届けした。

今回は焼津市、藤枝市、岡部町、大井川町、島田市、牧之原市、吉田町、川根町、川根本町の4市5町で構成される「志太榛原医療圏」を見ていきたい。

静岡県の志太榛原医療圏について

「志太榛原医療圏」の圏域内には13病院がある。圏域内の医療施設従事医師数は687人、人口10万対医師数は146.5人と静岡県全体の186.5人を大きく下回っている医師不足の医療圏と言える。

■ 志太榛原医療圏の中核4病院

    藤枝市立総合病院(藤枝市、564床)
    市立島田市民病院(島田市、536床)
    焼津市立総合病院(焼津市、471床)
    榛原総合病院(牧之原市、450床 ※現稼働床数183床)

4つの公立病院がこの圏域の中核医療機関の役割を担ってきたが、平成20年頃から内科系医師の退職と診療体制の縮小が相次ぎ、榛原総合病院は平成22年3月から指定管理者制度(公設民営)に移行し現在は徳洲会グループが運営を引き継いで経営改善を図っている。

他の公立3病院は初期臨床研修医の確保、専門医研修ネットワークプログラムへの参加呼び掛けなどにより医師確保に努め医師数は徐々に増加しているようだ。

志太榛原医療圏には3次救急を担う救命救急センターが無い為、2次救急医療機関である上記の公立4病院が重篤な救急患者の治療にも対応している。
対応困難なケースは隣接する「静岡医療圏」の病院などの協力を得ながら医療体制を確保している。

脳卒中では藤枝市立総合病院、市立島田市民病院、焼津市立総合病院の公立3病院に加え、民間の医療法人社団平成会 藤枝平成記念病院(199床)の4病院が救急医療を担っている。

「志太榛原医療圏」の民間病院

医師転職の面で考えると上述した公立4病院の他、藤枝平成記念病院など民間病院は入職に際して大学医局との診療科によるしがらみが比較的少ないかもしれない。
藤枝平成記念病院は下記の各種学会認定施設となっており、専門医や認定医を目指す医師の転職候補先としても一考の価値があるかもしれない。

    日本脳神経外科学会専門医研修施設
    日本脊髄外科学会訓練施設
    日本整形外科学会専門医研修施設
    日本リウマチ学会教育施設
    日本脳ドック学会認定施設
    日本人間ドック学会優良二日ドック指定施設

以上、駆け足で静岡県・志太榛原2次医療圏の概況を見てきたが、この圏域で医師として働きたいという先生がいればまずは気軽にお問い合わせをいただきたい。

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次回以降も、静岡県の他の2次医療圏の医師需給状況の俯瞰する内容でコラムを続けたい。

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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(中東遠=ちゅうとうえん医療圏)

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(中東遠=ちゅうとうえん医療圏)

静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの3回目。
2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で前々回は静岡市を中心とする「静岡医療圏」の概況を、そして前回は静岡県西部の中心都市・浜松市と湖西市の2市で構成される「西部医療圏」をコラムでお届けした。

今回は掛川市、御前崎市、菊川市、袋井市、磐田市、森町で構成される「中東遠=ちゅうとうえん医療圏」を見ていきたい。

静岡県「中東遠医療圏」について

「中東遠医療圏」の圏域内には19病院があり、そのうち一般病床を有する施設は8病院となっている。うち上記の5市1町が開設している6つの公立病院がこの地域の医療において大きな役割を担っている。

医師数が充実している浜松市の東に位置する医療圏であるが、この圏域は医師数が少なく、入院患者が浜松市へ流出している状況で医師確保が喫緊の課題となっている。

この地域は平成25年5月に中東遠総合医療センター(掛川市立総合病院と袋井市立袋井市民病院が統合)が開設され、やや手薄だった圏域の東側地域の急性期、救急医療の中核を担っている。
また、袋井市では、旧袋井市民病院の施設を活用して袋井市立聖隷袋井市民病院が同じく平成25年5月に指定管理により開設、運営されている。

この圏域の2次救急医療は、公立5病院がその中心を担っているが各科専門医の不足で各病院の負担が大きくなっている。

3次救急は磐田市立総合病院(500床)が主に圏域の西部を、そして圏域の東部を上述した中東遠総合医療センター(500床)が担っているようだ。

静岡県「中東遠医療圏」の医師求人ニーズ

医師の求人ニーズとしては、中東遠総合医療センターの公式HP上では、消化器内科、救急科、精神科の各科医師を募集している。この病院で勤務する医師の身分は、掛川市と袋井市が共同で設置している公立病院の為、地方公務員(掛川市・袋井市病院企業団職員)という事になる。週休2日で目安年俸は医師免許取得後5年目の医師で1,200万円ほどとなっている。

また、中東遠医療圏には浜岡原子力発電所(御前崎市)があり、磐田市立総合病院と中東遠総合医療センターが災害拠点病院とDMAT設置病院に指定されている他、その2病院と市立御前崎総合病院、菊川市立総合病院が初期被ばく医療体制に組み入れられている。

公立病院が地域医療の中心を担っているこの圏域は診療科によって浜松医科大学や名古屋大学などの関連病院となっている事があるが、全般的には医師不足が顕著なエリアだけに医師求人ニーズは強く、忙しい分、医師としてのやりがいに加え、様々な症例経験を積めるといった仕事の充実がこの地域で働く最大のメリットと考える事ができるだろうか。

中東遠医療圏「公立森町病院」の求人

また、この圏域内で「へき地医療」を担っているのは、公立森町病院(131床=一般93床、回復期リハ38床)である。

内科、外科、整形外科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、皮膚科、リハビリテーション科といった各科で医師を募集しており、土日祝は休み。
常勤、非常勤など勤務についても柔軟に相談ができそうだ。
在宅診療の専従医師も募集しており在宅診療を志す医師であれば、キャリア・経験・専門は問わないとの事。

以上、ざっと静岡県・中東遠2次医療圏の概況を見てきたが、この圏域で医師として働きたいという先生がいればまずは気軽にお問い合わせをいただきたい。

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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(西部医療圏)

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(西部医療圏)

静岡県の医師需給状況を俯瞰するシリーズの2回目。
2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していく主旨で前回は静岡市を中心とする「静岡医療圏」の概況をコラムでお届けした。

▽これまでの静岡県の医師求人募集・医師転職についてのコラムはこちら
静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(静岡医療圏)
静岡県の腎臓内科医師募集

2回目の今回は、静岡県西部の中心都市・浜松市と湖西市の2市で構成される「西部医療圏」を見ていこう。

西部医療圏は静岡県で医師需給においてもっとも充実したエリア

「西部医療圏」の圏域内には浜松医科大学医学部附属病院、浜松医療センター、聖隷浜松病院、聖隷三方原病院という4つの大規模病院がある。

それに続くのが浜松労災病院、浜松赤十字病院、JA静岡厚生連遠州病院の3病院。
これら7病院を中核・基幹病院として、この西部医療圏は静岡県で最も医師が多く集まる2次医療圏となっており、医師需給において最も充実したエリア(医師が多く、どちらかというと病院側の買い手市場の様相)となっている。

浜松市中心部から離れたエリアにつて

しかし、浜松市中心部から離れると北遠地域(浜松市天竜区、人口3万人程度)、引佐(いなさ)地域(浜松市北区)、湖西(こさい)地域などは医療機関が少なく、産科や2次救急、3次救急が手薄で、隣接する愛知県の医療機関を利用する患者が少なくない状況となっている。

これら地域はいずれも2005年に浜松市に編入合併された経緯がある。
北遠地域とは天竜市、春野町、佐久間町、水窪町、龍山村の旧北遠5市町村から成り、現在は浜松市天竜区となっている。北には長野県、西には愛知県、そして南は浜松市北区引佐地区、浜松市浜北区とそれぞれ隣接しているエリアである。

そして特筆すべきはその広大な面積で浜松市全体の約6割を占め、日本の政令指定都市の行政区の中で静岡市葵区に次ぐ第2位の広さとなっている。そしてその大部分が森林地帯で林業が主産業であり過疎化が進む人口密度の低い地域となっている。

■ 天竜区

天竜区の中核病院としては国立病院機構天竜病院が挙げられる。
この地域出身の著名人としてホンダ創業者の本田宗一郎やプロ野球巨人軍の元エース・江川卓(中学2年まで佐久間中学校、天竜川で石投げをして肩を鍛えていたらしい)などがいると言えば少しは身近に感じられるだろうか。

■ 引佐(いなさ)地域

引佐(いなさ)地域は旧・引佐町(いなさちょう)が浜松市に編入合併され現在は浜松市北区になっている地域で、浜名湖の北に位置し愛知県新城(しんしろ)市などと隣接している。
現在は新東名高速道路が東西に通っている。

■ 湖西(こさい)地域

湖西(こさい)地域は浜名湖の西側、静岡県の最西部に位置し西隣は愛知県豊橋市となっている。ヤマハマリーナやスズキマリーナなど地元企業(共に本社は浜松市)運営のマリーナがあり、浜名湖沿岸でのジェットスキー(※ジェットスキーはKawasakiの登録商標)などの水上バイク、クルージング、釣り等のマリンスポーツや湖西連峰のハイキング等が盛んな観光地でもある。
湖西地域の2次救急を補完する病院としては湖西市立湖西病院、医療法人浜名会浜名病院がある。

以上の通り、静岡県「西部医療圏」は静岡県で唯一の医学部・浜松医科大学医学部附属病院をはじめとした専門性の高い医療機関が整備されており、圏域全体としては静岡県で最も医療資源が整備された地域となってはいるが、救急医療など様々な医療需要の高まりを受け、医師の絶対数としては必ずしも充足しているとは言えない。

基幹病院の多くは大学医局からの医師派遣を受けており、この地域での転職を考える医師の方はその辺りの勢力図も念頭に置いで動いた方が良いだろう。

愛知県東部からも通勤可能であり、この地域での勤務を希望する医師の方は是非ご相談をいただきたい。

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次回以降も、静岡県の他の2次医療圏の医師需給の状況を見ていく事としたい。

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