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静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(静岡医療圏)

静岡県の医師求人募集マーケットを俯瞰(c)

静岡県のとある公的病院グループの本部(医師採用窓口)から医師をどうしても採用したいので力を貸して欲しいとのご連絡をいただいたという話を前回コラムで書いた。
そこで改めて静岡県の医師需給状況を確認したいと思い、本コラムで静岡県の2次医療圏ごとに主要病院や医師の求人ニーズなどのアウトラインを確認していきたい。

静岡市を中心とする静岡医療圏について

先ず1回目の今回は、県庁所在地・静岡市を中心とする「静岡医療圏」から見ていこう。
圏域内には29病院が存在。このうち公立病院が5病院(県立3病院、市立2病院)あり、県立総合病院、静岡市立静岡病院、静岡市立清水病院が一般病床500床規模の基幹病院で、
次いで、静岡赤十字病院、静岡済生会総合病院、JA静岡厚生連・静岡厚生病院、JA静岡厚生連・清水厚生病院、JCHO桜ケ丘病院などが圏域の急性期医療の中核施設となっている。
精神科領域は県立こころの医療センターが、そして小児の高度専門医療と周産期領域は県立こども病院が中心的な施設となっている。

2次救急は上述した病院のうち、県立こころの医療センターを除く8病院の病院群輪番制で、当番体制は静岡地域(葵区、駿河区)及び清水地域(清水区)の2エリアで、それぞれ内科・外科・小児科の各1病院体制を採っているが、小児科は医師不足により静岡市全体(葵区、駿河区、清水区)で1病院の体制となっている。
また、内科及び外科についても清水地域(清水区)が医師不足により当番を組めない日があり、その皺寄せで葵区、駿河区の参加病院への負担が大きくなっている。

3次救急は救命救急センターである県立総合病院、静岡赤十字病院、静岡済生会総合病院の3病院が担っている。

医師を募集するニーズが強い静岡市清水区地域

県庁所在地・静岡市を中心とした圏域だけに静岡県の中では浜松医大のある西部医療圏に次いで、この「静岡医療圏」は病院・医師の両面で質・量ともに充実した圏域であるが、それでも静岡市清水区(旧・清水市)地域は各科の医師が不足している状況である。
静岡市と言っても一括りにする事が出来ない状況なのである。
駿府城下を基盤に商業都市として発展してきた旧静岡市と、港湾都市の旧清水市が合併して現在の静岡市となっている。
駿府城は徳川家康公が築城し、江戸時代に入ってからはここ駿府城から「大御所」として江戸を後見したという由緒ある城下町が静岡なのである。

一方、清水は「清水次郎長」でよく知られる街。明治維新期の1868年(明治元年)、戊辰戦争の際、ここ清水港に補修のため停泊中だった旧幕府軍の咸臨丸が官軍の攻撃を受け旧幕乗組員は全員死亡、遺体が清水港に浮かぶが官軍を恐れ誰も手を付けられず、これを清水次郎長が「死ねば仏。死者に官軍も賊軍も無い」と言って遺体を引き上げ手厚く葬ったという逸話が残るのがここ清水である。
静岡県域の中でも特に清水地域は医師を募集するニーズが強く、転職を考える医師にとっては好待遇での入職チャンスがあり狙い目と言って良いかもしれない。

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次回以降も、静岡県の他の2次医療圏の医師需給の状況を見ていきたい。

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静岡県の腎臓内科医師募集

静岡県の腎臓内科医師募集

先日、静岡県のとある公的病院グループの本部(医師採用窓口)から医師をどうしても採用したいので力を貸して欲しいとのご連絡をいただいた。
それを受け、医師転職コンシェルジュとしてどのような施策を取ればその公的病院グループのニーズに応える事ができるか色々と思案しているのだが、前回まで4回にわたって続けてきた「腎臓内科医の求人情報」が同じ静岡県でたまたま目に留まったので、ついでと言っては何だがまずはそれを簡単に下記ご紹介したいと思う。
静岡県で働く事に少しでも興味を持つ医師が増えてくれれば幸いである。

静岡県立静岡がんセンターについて

今回、静岡県で腎臓内科医を募集しているのは
◎静岡県立静岡がんセンター
平成14年に開院したがん専門病院である。平成21年に増床し現在の病床数は569床(開設許可病床数は615床)で、その名が示す通り、静岡県のがん治療を担う中核施設である。
全国的に見てもトップクラスのスタッフや設備を擁し、難易度の高いがん手術症例が多く集まっている。陽子線治療なども行っている静岡がんセンターは静岡県内のみならず、中部地方を代表するがん治療施設の一つである。

アクセスは新幹線「三島」駅(こだましか停車しない)の北口からタクシーで15分程の距離である。
車だと東名高速「沼津」ICか新東名高速「長泉沼津」ICから10分程のアクセスとなっている。余談ながら富士山が毎日眺められる立地であり沼津は魚も旨い。

診療内容と募集概要

【腎臓内科医に期待する診療内容】
・がん患者に対する術後、敗血症、抗がん剤治療後の急性腎不全の管理や持続的血液濾過透析やエンドトキシン吸着など
・がん患者に高率に合併する高カルシウム血症や低ナトリウム血症などの電解質異常の診断及び治療や緩和医療が必要な透析患者のケアなど

【医師募集の概要】
応募資格:原則として医師免許取得後3年以上の医師
医師数:209名(常勤120名、非常勤15名、レジデント74名)
身分:地方公務員(静岡県職員)
配属:県立静岡がんセンター 腎臓内科
待遇:県給与条例(医療職給与表等による)
   医師経験年数を考慮して職位等を決定
選考方法:当センター医師等採用委員会による書類選考及び面接選考

となっており、医師数も充実しているなかなかの大所帯の病院である。身分は地方公務員となる為、原則的には外勤(アルバイト)は禁止だろう。

腎臓内科の他、麻酔科、緩和医療科(緩和ケア)、乳腺外科、腫瘍精神科、脳神経外科、内視鏡科、画像診断科、IVR科、放射線治療科・陽子線治療科、病理診断科などでも常勤医師を募集している。

年収条件等の明示はなされていないが、こういった施設は年収云々よりもスキルアップや症例経験を積みたいと考える医師、特にこれからしっかりとしたキャリア構築をしていきたいという若手ドクターにとっては働く職場として魅力的な施設の一つではないだろうか。レジデント医師も多く在籍しており先輩医師、後輩医師多数に囲まれて最先端の施設で働く事はこれからの長い医師人生を考えると、良き仲間(医師人脈)を得るのに適した職場環境を選択するという意味において大切な事かもしれない。

静岡県では様々な医療機関で医師を募集しているので、静岡で働く事に少しでも興味をお持ちの医師の方は、まずは下記リンクより医師転職コンシェルジュにご登録ください。

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次回以降、静岡県の医師求人募集についての話題を続けたい。

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